冬の星空のエピソード①星座界のアイドル!?『オリオン座』

オリオン座

オリオン座は北半球で観測できる冬の星座で最も有名な星座かもしれません。

特徴的な星のならびは探しやすく、一度覚えてしまえばすぐに見つけられる人気の星座です!

星座の知識が無い方でもオリオン座だけは探せたりするのではないでしょうか?

星座が持つエピソードに関しても、最も多い星座のひとつといえるでしょう。

オリオン座と関わりのある冬の星座との関連を知って眺める冬の星空は、ロマンをさらに感じられるようになることでしょう。

星景写真を撮影する際にも、他のどの星座を一緒に撮るべきかの参考にもなるかもしれませんね。

石垣島の冬の天候は曇りが多いものの、晴れてくれれば日本で最高の星空を楽しむことが出来ます。

では、星座界の人気者『オリオン座』について一緒に楽しんでいきましょう!

オリオン座には神話にまつわるエピソードが盛りだくさん!

オリオン座は明るい星を多く含む派手な星座ですが、神話にまつわるエピソードの数も派手です!

ギリシャ神話に出てくる凄腕狩人のオリオンがモデルになっているとされており、そのエピソードのいくつかを端的に紹介すると・・・

  • オリオンは海の神ポセイドンの子供
  • オリオンは盲目の狩人でライオンを素手で倒した
  • オリオンの彼女は月の女神アルテミス
  • オリオンは実兄アポロンの計略で彼女アルテミスの矢で亡くなった説
  • オリオンはサソリに刺されて亡くなった説

と、エピソードにも諸説ありすぎ、今回の記事では全てを紹介しきれません 笑

また別の機会に突き詰めていきたいと思います!

オリオン座

他にもオリオン座はその周りの星座や、果てはオリオン座が輝く冬と反対の真夏の星座である『蠍座』とも関わりを持つ、話題に事欠かない星座でもあります。

冬の星座の代表格である『おおいぬ座』と『こいぬ座』は、狩人オリオンの猟犬であるとされていますし、『うさぎ座』はオリオンが狙った獲物、『牡牛座』はオリオンから『スバル(プレアデス星団)の7人のお姫様達』を守っているというエピソードもあるんですよ 笑

昔は現代よりも光害となる夜の明かりが少なかったことがあるにしろ、満天の星空を観てたくさんのエピソードを思いつく昔の人の感性に驚嘆すると同時に、「人のゴシップ好きというものはいつの時代も変わらないんだな」と思うとなんだか可笑しくもあり、少し共感してしまいます。

北半球で観られる星座では唯一“ふたつの一等星を持つ星座”

オリオン座は“ぺテルギウス”と“リゲル”ふたつの一等星と、他にも明るい二等星を5つも含むというとても派手な星座です!

一等星は全天で21個存在しているのですが、星座の中には“一等星”を持たない星座も数多くある(星座は全部で88個)のにオリオン座はふたつの一等星を持っているのです。

オリオン座の左上にある明るい赤っぽい星を“ペテルギウス”、右下にある青っぽい星が“リゲル”といいます。

ちなみに日本では赤っぽい星ペテルギウスを『平家星』青っぽい星リゲルを『源氏星』と呼んできました。

オリオン座解説

源氏と平氏、源平合戦の両軍の旗の色(平氏⇒赤、源氏⇒青)に例えていたんですね。

昔の日本人も、いま私たちが観ている同じオリオン座を眺めてそんな呼び方をしていたと考えると、悠久の時と歴史のロマンを感じずにはいられません。

一等星“ペテルギウス”は現在もう存在していないかもしれない!?

“超新星爆発”という言葉を聞いたことがありますか?

韓流アイドルの「超新星」ではありませんよ 笑

超新星爆発とは、我々がいつもみている“太陽”のような恒星が長い寿命を終えるときに起きる凄まじい爆発のことです。

実はオリオン座の一等星である“ペテルギウス”は既にその寿命を終え、超新星爆発を起こしている可能性もあるとされています。

超新星爆発イメージ

これはペテルギウスが綺麗な円形ではなく、一部が膨張し、いびつな形状に膨れあがっている様子が観測されている為です。

とはいえ、いま現在ペテルギウスは我々の目に見えています!

なのに既に無いかもしれないとはどういうことなのでしょうか?

これはナゾナゾでもトンチでもなく、我々が普段観ている星と地球との距離に関係しています。

星との距離は“光年”で示されている

例えば既に無いかもしれないとされる“ペテルギウス”ですが、地球からの距離は642.5光年離れています。

はい、ピンと来ないですよね 笑

そもそも光年とは、光の速さで丸1年間かけて進める距離のことです。

光は1秒間に30万km進むのですが、そう言われてもやはりピンと来ないですね。

『地球を1秒で7周半出来る』

これが光のスピードです!

地球をまわる光

1秒間に地球を7周半してしまう・・・

少しは光の速さが実感でるのではないでしょうか?

これを元に1光年を算出すると・・・

30万km×3600秒(1時間)×24(1日)×365(1年)= 9,461,000,000,000,000km

となります。

数字で表記してもやはりいまいちわからないので、わかりやすくしますね・・・

1光年の距離は

9兆4,610万km

ということです!

642.5光年離れているとされる地球とペテルギウスとの距離がどれほど離れているか少し実感できると思います。

我々が観ているペテルギウスは少なくとも642.5年以上前の姿

我々が観ている星の姿を簡単に説明するならば、その“恒星が発する光”です。

つまり我々が居る地球にペテルギウスの姿が届くのは、光の速さで少なくとも642.5年かかる(※厳密には宇宙は膨張しているとされるのでペテルギウスと地球との距離も広がっている)ことになりますね。

仮にペテルギウスが200年前に超新星爆発を起こしていたとしても、我々がその光景を目撃することになるのは、その爆発から少なくとも更に442.5年後ということになるのです!

宇宙の規模は、ほんとうに果てしないですね 笑

いつか地球で観るオリオン座からペテルギウスが消えてしまうときが来るのかもしれません!

美しい星雲が星座の中にある

オリオン座の中には3連星のベルトがあり、その左下の方には双眼鏡や望遠鏡などで覗くとぼんやり赤く見える部分があります。

その赤くぼんやり見える部分が、オリオン座の中にある“オリオン大星雲(M42)”なのです。

オリオン大星雲

この“オリオン大星雲”ですが、石垣島などの光害が少ない場所で視力のよい人ならば肉眼でも確認することが出来るほど明るく、星雲観測の入り口になるような存在なのです!

星雲観測や写真撮影に興味のある人は、まずこの”オリオン大星雲”を望遠鏡で狙ってみるのもいいでしょう。

望遠鏡を使えば一眼レフカメラはもちろん、スマホでも星雲を撮影できますよ!

スマホで星雲撮影とか・・・

技術の進歩って本当に凄いですね。

冬の星座探しはオリオン座を見つけることからはじめよう!

石垣島に限らず、北半球で冬の星座を探す際にはまずオリオン座を探すといいです!

見つけやすい星座の形は、他の星座を探すのにも役立つのです!

全天で一番明るい星「一等星シリウス」の探し方

「シリウスに向かって翔べ!」

これがなんの台詞かわかったあなたは相当なジブリ好きでしょうね 笑

これはジブリ映画の名作『風の谷のナウシカ』でナウシカが発した言葉です!

ナウシカにも登場するほど、シリウスという星は凄いんですよ。

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シリウスは地球から見える一等星に分類される、特に明るい21個の星のなかで最も明るい星なのです!

探し方はとても簡単で、冬の星座の代表格「オリオン座」の3連星を右から左に結んだ延長上に輝いています。

シリウス

ちなみにシリウスはオリオン座のモデルとなった、狩人オリオンが連れる猟犬のうちの一匹とされる「おおいぬ座」の一等星です。

牡牛座のアルデバランとスバルを楽しむ

黄道12星座のひとつ「牡牛座」も、オリオン座を見つけられればすぐに探せてしまうんですよ。

オリオンの3連星のベルトを左から右に延長していくと、そこに牡牛座があります。

牡牛座

シリウスとオリオン座の砂時計の右上の星を結んだ延長上にある、赤く輝く一等星こそが牡牛座の主星「アルデバラン」です!

私はこの星をみつけると、

「グレートホーン!」

と叫びたい衝動に駆られます 笑

なんのことかわからないあなたは、伝説の漫画『聖闘士★星矢』を読んでみて下さいね。

さて、この牡牛座ですがやはりオリオン座との関わるエピソードがあります。

オリオン座を構成しているプレアデス星団の7人のお姫様を、オリオンから守るように立ちふさがっているとされています。

ちなみにこのプレアデス星団は、かの有名な「スバル」の名前で呼ばれる、日本人にはとてもなじみ深い星団なのです。

凄い明るい星があるわけでは無いのですが、特徴的な星の塊はとても美しく見つけやすいですよ。

まとめ

いかがでしたか?

オリオン座が星座界のアイドルであることがよくわかって頂けたことと思います。

冬の星座では間違いなくオリオン座を見つけることが、星空観測を楽しむ第一歩となることでしょう。

今回紹介したオリオン座のエピソードが、冬の星空観測を楽しむ役に立つ事を願います!

Starry Sky Japanのツアーでは、私も石垣島の星空を案内していますので、興味ある方は一緒にオリオン座を観に行きましょうね。

Written by 乙女座シロー

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